アン・タブチのブログ

色々と現状を変えたいと思っているひとです

「若い」や「女性」という理由で、やりたくない仕事を強制的にやらせる昭和的な会社は滅びそう

f:id:antab:20200220084811j:plain

 

若者が固定電話に出ることを恐れる、「固定電話恐怖症」という記事を見た。

  toyokeizai.net

 

 

 

 

「相手の顔が見えないから怖い」「何をいわれるか分からないから緊張する」という理由からのようだ。

 

それに対して、テレビ情報番組『スッキリ』(日本テレビ系)で加藤浩次さんが、こう発言されていたそうです。

 

会社だったら(電話を)とんないとダメだよ。仕事だから。当たり前のこと。

そんなこと当たり前のことであって。

ただね、僕自宅に1人でいて、家電鳴るじゃないですか、固定電話が。すごいドキッとしますよ。

ちょっと恐怖症あんのよ。出ないでおこうみたいな。留守電になって(電話の相手が)なんか喋って、知り合いだったらガチャって「もしもし」って出る。

僕本当、ホントにあるの。(固定電話)恐怖症ちょっとある。

 https://grapee.jp/789683grapee.jp

 

固定電話恐怖症に理解を示しつつも、”仕事なんだから”という理由で「やらなきゃダメでしょ」っていう話。

  

自分も怖かった

 

思い返してみると、自分も新人の時は会社の電話に出るのが嫌だった。

 

まだ自分の会社のこともよくわかっていないのに、その取引先のことなんてわかるわけがない。

 

何度も会社名を聞くことができなかったり、会社名を間違えたりして恥ずかしい思いをした。

 

そうこうしているうちに、自然と取引先の会社名を覚え、相手の担当者名を覚えて、だんだん固定電話を取る恐怖心は薄れていく。

 

多くのサラリーマンがこのプロセスを経て、固定電話に対する恐怖に打ち勝っていくのである。

 

慣れれば大丈夫

 

誰もがそんな苦労を経て、電話を取る恐怖を克服していく。だからなのかもしれないが、多くの人が口をそろえて言う。

 

「最初は大変かもしれないけど、慣れれば大丈夫。」

「これは新人の仕事だから頑張って。」

「仕事なんだからつべこべ言わずにやれ!」

 

たぶん誰もが悪意なく言っているのだろう。

 

自分も苦労してやってきて、できるようになった。 

そして、そのおかけでいろいろなことが分かった。

 

だからこそ、新人にその仕事をやらせるのだろう。

 

果たして本当に必要なのか

 

しかし、果たしてその電話対応というのは新人がやらなければいけない仕事なのだろうか。

 

新人は確かに会社とその取引先のことを覚えておいた方が良い。

 

でも、それをマスターする手段は電話対応だけなのだろうか。

 

仕事をしているなかで自然と覚えていくことができるのではないか。

 

電話対応は新人ではなく、2年目以降からやるということにしただけで、ずいぶんと気が楽になるのではない。

 

電話対応自体必要か

 

電話対応=必要なもの

 

という固定概念も疑いたいところ。

 

現在はBYOD (私物端末の業務利用)という解決方法もある。

 

例えば従業員の個人スマホにBYOD用のアプリを入れることで、個人携帯番号とは別の会社用の番号を持つことができる。

 

それを活用すれば、会社の固定電話の着信は激減するかもしれない。

 

固定電話は総務一括でうければ負担は少ない。

 

もちろんすべての会社でこの方法が有効ではないだろうが、こういった解決法も検討すべきだろう。

 

「若い」「女性」という理由で会社の雑務を押し付けられる

 

会社の雑務には、電話対応のように「若い」や「女性」といった本人の資質や能力に関係のないカテゴライズでやらなければならない仕事が多い。

 

  • 来客対応・お茶出し
  • トイレ掃除
  • 飲み会幹事
  • 飲み会一発芸
  • 飲み会お酌

 

一昔であれば、そういった仕事は「新人」「女性」という理由だけで該当する人にやらせても不満は出にくかった。

 

「社会人とはそういうもの」

「会社の指示には従うのは当然」

「やって当たり前」

 

そういった価値観で会社や社会が動いていた。

 

飲み会は仕事なんですか?

 

昨年末、忘年会シーズンに飲み会への参加が議論になったことでもわかるように、最近の新人は「若いから」という理由だけで会社の面倒な慣習・仕事を押し付けても納得してくれない。

 

無理やりやらせようとすると、「それはパワハラですよ」という答えが返ってくるだけだ。

 

また、当たり前だが「女性だから」という理由だけで仕事をやらせたり・やらせなかったりということは明確な”セクハラ”だ。

 

インターネット上の評価で採用希望者が減る

 

そうして、若者や女性に会社の面倒な仕事を押し付ける会社は、インターネットの会社口コミサイトで「封建主義・年功序列主義の昭和な会社です」という評価を書きこまれる。

 

最近の就活生はそういった価値観に敏感だ。徐々に採用希望者が減ってきて、優秀な人間が会社に入ってこなくなる。

 

昔社内で弱者だったものは弱者ではない

 

もうすでに会社内で「新人」や「女性」は弱者ではない。

 

そういったカテゴライズだけで社内で弱者になるはずもないし、それが当たり前だ。

 

話は戻って電話対応の話だが、新人という理由だけで電話対応をする必要があるのか?

 

その辺を全く考えずに思考停止でやらせている会社は、滅びるのかもしれない。