いつの間にか社会人になって地雷語を話すようになっていた
社会に出てから十数年たつわけですが、いつの間にか身も心もサラリーマンに染まってしまったなあと感じる。
若いころは「社会に屈しないぞ!」という勢いもあったのですが、最近は心の刃はボロボロになり、髪の毛も抜ける始末。
若いころは違和感のあった社会人としての常識が、今や当たり前になってしまったと感じる今日この頃。
図書館でドキッとするタイトルを見て、手に取ったのがこの本。
社会人がよく使うけど、それって地雷となっていますよ!というキーワードについて書かれた本。
サラリーマンの慣習でよく使う言葉がリストアップされていた。
例えば以下のような言葉が挙げられている。
- お手伝いできることがあれば何でもお申し付けください。
- いつもお世話になっております。
- 今日はとても勉強になりました。
- 業者
- 差別化
- 今度飲みましょうよ~
ほかにもたくさんリストアップされているのだけれども、自分がよく使っているのはこれらだった。
お手伝いできることがあれば何でもお申し付けください。
何となく営業を兼ねてお客さんのところに行った時によく使っている。
地雷の理由は、手抜き感と本気度が伝わらないというもの。
確かに、これを言うときって、本気度は低くて「こうやって言っておいて、仕事につながればラッキー」って思っている。
これを言って、仕事につながったことはないし、逆に言われても気にも留めていない。
いつもお世話になっております。
メールでほぼデフォルトで使ってる(笑)。メーラーで「い」って入力しただけでこれが補完されるくらい。
これが地雷の理由も手抜き感と本気度が伝わらないというもの。「とりあえずこれ言っておけばいいでしょう?」みたいな。
確かにあまり考えなく使っている。サラリーマンの習慣って恐ろしい。
これも本気で相手と向き合っているなら、何か具体的なことを書きましょうよというのが本の要旨。
今日はとても勉強になりました。
目上の人や技術・知識レベルが上の人と飲んだお礼でいっつも書いたり言ったりしてる(笑)
こう言っておけば気分いいかなと思って。
本では、「社会人が勉強している場合ですか?」と一刀両断。
社会人であれば、教えてもらったことを応用しているということをアピールしたり、実際にどのようにやっているかを書いたほうがいいと。確かに。
業者
たまに使ってる~。でもこれって確かにいやな言葉だよね。自分もよく言われるが、うれしくない。
地雷の理由は、相手を見下した奢りが見える。いずれ自分もそう呼ばれるんでしょ?って思われるということ。
代替案としては、「パートナー」って呼ぶとよいと書かれていた。確かにそれならいやな気分にならないな。
差別化
めっちゃ使う。企画書なんて書こうものなら、ほぼ100パーセント使ってる(笑)
これを使っているうちは、他社との競争を意識してるだけで、マーケティングの本質はとらえられていないと。
たしかに、そこまで深く考えずに「他社との違いを出せば、いいじゃない?」程度の分析しかしてないよね。
今度飲みましょうよ~
なに?これもダメなの?
サラリーマンのあいさつみたいなもんでしょ?
…だからだめなのか(笑)
地雷の理由は、これを言う人は自分で飲み会も企画しないし受け身な人。これを言ってすぐ飲み会が実現するはずがない。
…そうですよね。これ言うなら、自分で幹事やらないとね。
といった感じで、サラリーマンが何も考えずによく使うキーワードがリストアップされています。
この本では、そういった適当な言葉を発していると、世の中で常に行われている「オーディション」に合格しませんよと言っている。
世の中で人に選ばれ、仕事を得たり出世する人は、言葉の力をしっかり理解し、選んで発しているという。
言葉一つで信頼を得たり・失ったりすることがあるからだ。
サラリーマンにどっぷりつかって、何気なくサラリーマンの慣習に従っているが、これではだめだなと思えた。