アン・タブチのブログ

色々と現状を変えたいと思っているひとです

インターネットで(間接的に)殺人をしてしまうかもしれない時代


f:id:antab:20160609211552j:plain

 

先週はずっと、北海道七飯町の事件が気になっていました。

小学生が行方不明になった事件、もう駄目なのか?と思っていたら何と無事発見のしらせ。本当に良かったですね。

 

この事件は、5月28日。北海道の七飯町の山林で小学生が行方不明になったという事件。なんと、親がしつけとして子どもを山林に置いてけぼりにして、そこから行方不明になったということです。

 

しかも、親は当初、「山菜取りにいって、はぐれてしまった」という嘘をついていたようです。その後、「世間体を気にして嘘をついてしまった」と

 

自分も子どもがいるのですが、ここまでのことはやらないにしても、やりたくなったことや、似たいようなことをすることはありました。

おもちゃを買ってと店で泣いて泣き叫ぶ子供に、「じゃあ置いていくわ!」といったことは何度かあります。

 

でも、その時実際にその場を離れても、遠くから見守るのが親心(笑)
駐車場に飛び出したりしたら危ないですからね。

 

ですから、正直今回の「“見えなくなるまで”置いてけぼり」というしつけや「世間体を気にして」という点にはまったく同意できませんでした。子どもに罪はないので、「何とか見つかってくれ!」という気持ちでいっぱいでしたが。

 


今回話題にしたいのは、この“しつけ”の是非ではなく、この事件に関するインターネット上の書き込みについてでした。

 

インターネット上では、「親がまだうそをついている」→「親が何か隠しえているのでは」→「親が怪しい」といった書き込みがたくさん見られました。

 

確かに世間体を気にして嘘をついたり、警察犬や大規模な捜索でもまったく何も見つからなかったりと、不可解な点が多かったのは事実です。正直なところ、私も少しだけ「この親なんか嘘ついているんじゃないの?」と思っていました。


でも、そんな“憶測”を匿名だからという理由でじゃんじゃんインターネットに書き込む人の多さに驚きでした。それって結構怖いことだと思うんですよ。もしかしたら“人を殺してしまいかねないな”と。


以前、同じく北海道、札幌市厚別区で殺人事件がありました。
婚約者の男性と喧嘩後、家を飛び出した女性が殺された事件です。

 

このときも、ネット上では”婚約者が怪しい”という声が多数出ました。

 

確かに、「たまたま婚約者と喧嘩して飛び出した日に、事件に巻き込まれるなんて…そんな偶然が偶然を呼ぶことがあるのかいな?」と私も思いました。

 

でも、実際には容疑者はまったく別の人物で、容疑者自殺という結末でした。


どちらの事件でも、ネット上には名探偵君がたくさん現れ、
「○○が怪しい!」という推理があふれていました。

 

でも、それは結果的に間違いだったわけです。

 

自分の子どもが行方不明になっているとき、犯人扱いされる親。
婚約者が殺されたときに、犯人扱いされる男性。

 

この二人の心情はどんなものだったのでしょうか?
もし自分が同じ立場だったらどう思うのか、どうするのか、どうなってしまうのか。

 

確かに、身内や通報者が実は犯人だったという事件は多々あります。


でも、素人の推理なんてあくまで憶測でしかありません。
そんな状態で世論が勝手に犯人を決めつけるのは危険ですよね。


下手をすると、思い詰めて自殺してしまうということもあるのではないでしょうか。
そうなったら、インターネットに書き込みしたひとは、間接的な殺人者です。


正義心から書いた推測記事が人を殺してしまう。
インターネット上に何かを書く人は、そんな危機感をもって書かなければいけませんね。

 

自戒を込めて。

 

 

インターネットリテラシー―情報収集・編集・発信の技術を理解する

インターネットリテラシー―情報収集・編集・発信の技術を理解する